介助拒否、徘徊、失禁 見えて来た施設介護の現実

リハビリパンツ拒否と失禁を繰り返すKさん

最近、失禁を繰り返すKさん。ベッドの上・ソファの上、構わず服を着たまま尿失禁、便失禁。スタッフがリハパン、パッドをあててもいつしか自分で外してしまい、結局失禁。本人は「(トイレは)自分でできる」「気持ち悪くて(リハパン、パッドをあてると)」と言いますが実際はできていません。

失禁 トイレ お手洗い 介護拒否

Kさんは歩行は出来るものの自分で「トイレに行く」という判断は出来ず、スタッフが説明してリハパン、パッドの着用をお願いしてもダメ、時には「嫌って言ってるでしょ!」とキレることも度々・・。

先日、朝食、昼食、夕食、迎えに行ったすべてのタイミングで失禁。スタッフの間では「Kさんコンプリート!」とやや皮肉混じり。

正直、手の付けようがありません。

失禁を見つける度、汚染した部屋と衣服の消毒・洗濯。着替えの時間などを含めれば対応に1時間程かかる場合も・・。


徘徊と誘導拒否を繰り返すYさん

Kさんとは別に最近入居した徘徊癖のあるHさんとYさん。ご本人の部屋であることを説明して部屋に戻しても10分程でまた出てくる。本人が疲れて眠り込むまで。。。徘徊は昼間も夜中もあります。Yさんにおいては「いちいちうるさいんだよ!」とキレて誘導拒否・・。

誘導拒否 徘徊 リスク

徘徊は転倒リスクだけでなく「誤入室」という「他の方の部屋に入ってしまう事故」のリスクがあり、基本的に自身の判断力がしっかりしている「自律」の方以外が歩き出した場合はスタッフが付き添わなければならないルールがあります。HさんYさんは当然「自律」ではありません。

必然的にKさん、Hさん、Yさんに時間を取られ、他の方のケアに手が回らない事態が起こります。休憩を取る暇もなく、気付けば1時間、2時間残業。ヘトヘトになって帰宅。最近はこんなことの繰り返しです。


ケアの手が回らない憂鬱

ウチの施設には約40人の利用者様が暮らしています。Kさん、Hさん、Yさん以外の方々に手が回らなくても介助は行わなくてはなりません。利用者様全員、重かれ軽かれ何らかの介助を必要としているから入居されるのですから。

現実的にスタッフ増は叶いません。

入浴 拒否 暴言 説得

ではどうなるか?

Kさん、Hさん、Yさん以外の方々のケアを「超」短時間で行わなければならない。

そんな現実が起きます。

認知症だから仕方ないかも知れません。数十年の生い立ちの中で辛い経験をされた結果なのかも知れません。Kさん、Hさん、Yさんの行動理由は私たちの想像を遥かに超えるところにあるのかも知れません。。。

認知症 本性 経験 介助拒否

だからといって「やや身勝手な行動」、「認知症だからこそ出てくる人間の本性」に疑問を感じざるを得ない今日この頃です。

介助しても喜びもせず、感謝の言葉もなく、挙句の果てには唾を吐き「出て行け!」とののしって来る3人には多くの時間を使い、逆に素直にケアを受け入れてくださり、時には感謝の言葉を伝えてくださる他数十人の方々には時間を取れない・・。

こんな現実。

これが施設介護の現実なのでしょうか。。


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