介護付有料老人ホーム 入居者様の希望は介護だけではない

50代の職員が悩みを共有する研修

先日、「50代の職員が集まる小さな研修があるので参加してほしい」と施設長から話がありました。「メンタルな部分や身体的な疲労、家庭との両立などなど共感できる部分も多いだろうし、リラックスしながら話せる会なのでぜひ参加してほしい」とのことでした。

50代 悩み 研修

まぁ、施設長の言ってることはよくわかるのですが、「そんなことでいちいち研修?」と個人的には腑に落ちない部分もありました。

そして、昨日、その「研修」があり参加してきました。同じ会社で運営する他ホームでの実施でした。他ホームに出張するのは転職後初めてだったので少し興味もありました。

研修は17時から。当日の本業務を1時間ほど早退しての参加。50代の老兵が集まって愚痴を言い合う会にしては、随分なVIP待遇のように感じましたが、参加して何となく「研修」の意図が理解できました。

「悩みを共有」は建前で、真の意図は「会社員」としての意識高揚を目的とした研修。「会社の利益」を向上させる意識を50代の老兵に植え付けるための研修・・なのだと感じました。


入居者様の希望は介護だけではない

もちろん、職場での悩み事を伝え合ったり、嫌な思いを共有したりすることはあるのですが、その部分の結論はその場では出ない。そりゃ「キツイ言い方をしてくる年下の先輩職員がいて困る」なんて話をしても、その研修で解決できるわけがありません。

悩み 解決 介護

結局は「悩みを相談できる人間関係を作りましょう」とか「私(研修教官)からもあなたの施設長に話してみますね」といった結論になります。なにも当日の本業務を早退してまで、他ホームに出張してまで話すことではなく、。集まったスタッフの「悩み」は基本的に「聞くだけ」でした。


そして、研修中、研修教官からは言葉の端々にこんな話が出る。


「介護付き有料老人ホームは介護だけでなく、その上のサービスを期待して入居される方がほとんどであり、そのために特養や老健よりも高額なお金を支払ってくださる。皆さんはそれに応えなければならない。」


なるほど、これか。これが言いたかったのね。


入居者様の満足する仕事をせよ

「研修」の大目的はこれだったように思います。50代の老兵たちに単に「介護」だけでなく「入居者様の満足を追求する仕事をせよ」と暗に伝えたかったのだろう。しかも、この「研修」は2か月ごとに行うそうで、次回は「自身が責任者として携わった仕事を研修内で発表してほしい」とのこと。

研修 目的 介護

やれやれ、「悩みを共有する会」はどこへ行ったのやら。

介護職に転職して半年。もちろん介護の仕事から入りましたが、施設内での「プロジェクト業務」や今回の「研修」など、直接的な介護以外の業務が次々と入って来ます。これは「正社員」の宿命です。「直接的な介護の業務」だけならアルバイトさんにお願いすることもできるからです。


だったら最初からそう言ってくれればいいのに。


ウチ(介護付有料老人ホーム)は介護以上のサービスを期待されているので、その辺りの心構えと業務の取り組み方を学んでもらいたい研修です・・と。


まぁ、そんなこと言ったら誰もこの研修に参加しないでしょう。


個人の目的と会社の目的との矛盾

そもそも「介護職」として採用しているのに「介護以上のサービスを期待されている」なんて言えないですよね。

個人 会社 目的 意識向上 騙し

でも、会社はこうやって少しずつスタッフの意識を変えさせて多くの仕事をさせようとして行く。言い過ぎかもですが、このような会社の手法は「スタッフの意識向上」という建前を利用したのちょっとした「騙し」のようにも思えます。

これは、前職で嫌という程経験した場面でした。

だから、本業務を1時間早退してまで、入社半年の新人社員をVIP待遇してまで参加させたかった研修なのですね。

なので、むしろ「腑に落ちた」研修でした。


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