自分にも覚えがある 出世に対する嫌悪感
先日「俺は出世なんて興味ない 万年ヒラを貫いた50代男の…」というネット記事に目を引かれました。給料が多少低くても余計な責任やストレスに悩まされない会社生活を選び、それなりに人生を謳歌できたが、昇進して行った同期の社員と比較して老後に受け取れる年金額があまりにも少なくて愕然とし…後悔しているという内容でした。
「出世なんて興味ない」…この言葉、本当に複雑です。。
若かりし頃はそう思います。私もそうでした。
出世や昇進はありきたり 自分らしい生き方を
出世や昇進を目指すことはありきたりな生き方と捉え、自分らしい生き方を選びたい。「漠然」とそんなふうに思いながら5年、10年と時は過ぎて行きます。会社や組織に従順で懸命に仕事をする人を心の中のどこかで「ありきたりな人生を選んだつまらない人」と揶揄したりしてきました。
「出世なんて興味ない」は個人の自由ですが、問題は「では、何に興味があるか」「将来的にどうなりたいか」を真剣に考えているかどうかです。自分らしい将来を「漠然」という言葉の下に蓋をして真剣に考えない。「今を充実して楽しく暮らせればいい」を30年積み重ねた結果が上記記事の男性の末路です。
そして、このことは私自身にも完全にあてはまることです。
勝ち組と万年ヒラの現実 どっちが幸せ?
遡ること25年前、私が前の会社に就職した時、16人の同期社員がいましたが、今、会社に残っているのは3人だけです。そのうち2人は別の事業所に異動して「万年ヒラ」をしており、残る1人のU太は昇進して課長職をしています。
でも、本当に素直に率直に言って、U太が幸せな会社生活をしているとは到底思えません。長大なサービス残業。疲れ切った表情で夜遅くまでデスクに向かいメールを読む。他のスタッフからU太に対する愚痴を聞いたことも何度もあります。
表向きは「勝ち組」で、私よりも収入も多く、年金も多く貰えるのでしょうが、私がU太の立場になりたいかと聞かれたら「NO」と答えます。
でも、今の私は介護職に転職して最低給。20歳以上年下の上司に頭を下げる生活です。自分で選んだ事とはいえ、経済的にはギリギリ…というか貯金を切り崩す生活です。これが「万年ヒラ」を貫いた結果です。
ただ、今の私は「休日前日の仕事後」に心から安らぎを感じられます。「明日は休みだー」と思うと心から気持ちが軽くなります。ストレスはゼロではありませんが、余計な責任、余計なストレスのない生活。転職前は「休みの日は仕事を持ち帰ってほとんど仕事」でしたが、今はそのようなことはほとんどありません。もしかしたらこれだけでも幸せなのかも知れません。
では自分はどうする 転職先の先輩たちを見て
今は転職して介護の会社に勤務していますが、年下の先輩スタッフを見て思うことがあります。「仕事をバリバリにこなし、上司、先輩たちのウケはいいが、後輩との付き合いがほとんどできない転職1年半のM子」「与えられた仕事はしっかりこなすが、自ら進んで仕事はしない。上司や先輩たちからはキツくあたられるが後輩たちの面倒見が抜群によい10年目社員のS雄さん」。本当に様々です。
M子は早く昇進するでしょう。でも、昇進後、部下、後輩と人間関係を築けずに退職して行くでしょう。
S雄さんは昇進は難しいでしょう。上司、先輩の強いストレスから精神を病んで退職して行くでしょう。ただし、もし昇進したら、部下・後輩たちに大いに支えられ、さらなる昇進も夢ではないでしょう。でも、よほどご自身の意識改革をしないと昇進の可能性は、ほぼゼロでしょう。
会社に「勝ち組」として生き残るにはS雄さんとM子それぞれの良い部分を兼ね備えている必要があり、これは並大抵の努力と能力、そしてストレスに打ち勝つ意気込みがないと実現することは難しいです。中途半端な気持ちで会社に居座ろうとすれば、精神を病んで自滅してしまいます。
では、私自身はどうするか?
65歳まで…今の時代もしかしたら70歳まで仕事をするとしてあと15年。「漠然と」ではなく「具体的に」何が幸せな人生かを考える今日この頃です。




0 件のコメント:
コメントを投稿