便失禁したまま食堂で待たされたT子さん
先日、入居者のT子さんを食堂から自室に車椅子で誘導した時のこと。T子さんを食堂の椅子から車椅子に移乗した時、やや便臭を感じました。
よくあることなので特に気にせずT子さんを自室にお連れし、そのまま自室内のトイレに直行。排泄介助を行いましたが、そのあたりから便臭がかなり強いことに気付きました。
トイレ内でT子さんのズボンを降ろし、オムツを確認すると、オムツの外からでも分かるほどの便が出ており、お尻いっぱいに広がっていました。やや緩い便でオムツを降ろすと便が床に垂れ落ちる状況。便座に座れば便座に便が付いてしまい、トイレ内が便だらけの状況となってしまいました。
T子さんは便失禁したまま長時間食堂で座らされていたのです。
ひたすらお詫びしながらの排泄介助
未経験から介護職に転職してはや4か月。このような状況にも耐性ができ始めており、便の始末は淡々と進められたのですが、T子さんへの申し訳なさが込み上げて来て「ごめんなさい。申し訳ありません。」と何度もお詫びしながら作業しました。
盲目で中程度の認知症であるT子さん。いつも食事が終わると「早くお部屋に戻してください!」とスタッフを連呼しているにも関わらず、いつも部屋への誘導は後回し。なので日常茶飯事的にT子さんの「連呼」は食事時間後半には発生します。何度も何度も、いつまでもいつまでも。。当然、スタッフには小なりともストレスになりますが、勝手に立ち上がったりする危険のないT子さんはいつも部屋戻し誘導が後回しになってしまいます。
ただ、この日は特に全体的に部屋戻し誘導の対応が遅れ、13時に食事が終わったT子さんを部屋に戻すことができたのは16時。便意に耐え、3時間待たされ、結局「漏らしてしまった」T子さん。。「オムツあてているから・・」とは言っても、ご本人の気持ちを思うと居た堪れない気持ちになってしまいました。
部屋戻し誘導の所要時間は約2時間
食後の「部屋戻し誘導」は特に順番が決まっているわけではありません。大原則は「食べ終わった順に戻す」なのですが、ホームの入居者が40人。食堂で食事をする方が約30人。その中で自立歩行できない方が25人。これを2~3人のスタッフで誘導対応します。入居者様はどうしても「待たされる」状況になってしまいます。
また、「部屋戻し誘導」は単に入居者様を自室に送るだけでなく、自室に戻ったら「口腔介助」と「排泄介助」をします。大量に排便などがあれば、それ相応の時間を要しますから、実際に食堂に来た入居者様たちを全員部屋に戻すまでに2時間ほど要してしまうことは日常茶飯事です。
・・とまぁこれはスタッフ側の「言い訳」であって、実際に待たされる入居者の皆様はたまったものではないと思います。
この現実、このままで本当にいいのか、入社4か月目にして感じた疑問でした。
私の謝罪の発言を黙って聞かれていたT子さん。何を思われていたのでしょうか。それとも何も思われていなかったのでしょうか。本当にT子さんに申し訳ないと思った出来事でした。
当然、この日以降、T子さんを早めにご誘導するようにしたことは言うまでもありません。



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