採用決定に心から喜べない理由
今回私は二度目の転職をしました。いろいろな方々のサポートをいただきながら、比較的スムーズに新しい就職先を決めることができましたが、一方で「転職成功!」と手放しに喜べない自分がいます。その原因は「一回目の転職」にあります。
結論から言えば、私は転職先に「採用されたこと」がゴールになってしまい、採用されたことで完全に気が抜けてしまったのです。
そして、気の抜けたまま仕事に入った私は同僚の信頼を失い、上司の信頼を失い、やがて職場の信頼を失い、最終的に会社内を転々と異動する「都合の良い使い回し社員」となり、23年後には精神的に追い込まれて54歳で自己退職することとなります。
結局、一度外れた「タガ」を取り戻すことができず、会社内において完全な敗者となりました。
23年前の失敗 採用がゴール
23年前、新卒採用から5年勤務していIT系のシステム会社から「一回目の転職」をしました。こちらも半年かかりましたが、4~5社目で採用が決まり、ある程度順調に転職活動が進みました。前の会社と同じようなIT系技術職。希望の叶った転職。意気揚々と仕事に臨むところなのですが、当時の私の思考はこうでした。
「これでもう大丈夫」
比較的安定した会社だったため、会社が倒産するような可能性は低く、また、ワークライフバランスもしっかり保ちながら生活できる・・「安定志向」が心の中を支配し、仕事に対する想像力が停止。思考力が停止していることを感じていました。
「このまま流れに乗って行けばいい」
新しい就職先へ「採用されること自体」をゴールにしてしまい。採用された後は心のギアがニュートラルになり、何もかも「指示待ち」「言われたらやる」という心構えに変わってしまいました。
このことが、その後の23年間尾を引き、修復できず、精神的な苦痛を伴った50代での退職に追込まれる根本的な要因となってしまったのだ・・と今では思います。
修復できなかった根本的なつまずき
23年の間に修復できなかったのか・・という疑問は残ります。もちろん修復の機会はいくらでもありましたし、自身でも努力したつもりでした。でも、会社組織の中で一度失ってしまった信用、一度失ってしまったキャリアを取り戻すことができませんでした。
上司・同僚の信頼を失う
「信頼を失う瞬間」って何となくわかりますね。
上司の質問に上手く答えられずにいると他の同僚が変わって答えてしまう。お客様の電話対応に失敗したのに後にフォローの電話を入れず、他の同僚が代わりに対応してしまう・・。
前の会社に入社してしばらく、このような事が何度かあり、私は次第に上司・同僚からの信頼を失っていることを察していました。職場の中で「仕事ができない」というよりも「真剣さが足りない」と思われてしまう。職場において「仕事に対する取り組み姿勢」を疑われるほど不本意なことはありません。上司からも同僚からも「同期の中で格下」と扱われるようになって行きます。
私の失敗は、そこで「信頼を回復するような行動」をせず、「まぁ、格下のような立場でもいいや」と心の底のどこかで思ってしまっていた事です。
敗北は自分の内部から生じる
アメリカの作家エルバート・ハバード氏の言葉で「自分の内部から生ずる敗北以外に敗北は存在せず」というものがあります。当時の私はまさに自分から敗北を受け入れるような行動をしていました。そのくらい「転職したことで満足」してしまっていたのです。
会社というところは「敗者」からは徐々に人が遠ざかって行きます。同僚は上っ面だけの会話となり、上司の風当たりは強くなります。完全無視する人も出てきます。
ある時、普段は別のフロアにいるA部長が私たちのオフィスに来て、20人ほどいた社員一人一人に丁寧に声掛けしているのに、私だけ露骨に無視・・なんてこともありました。私はよほど悪評だったのでしょう。その裏付けに数年後には数人いた同期社員全員が昇進、私はそのまま・・という状況になります。






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