介護チャレンジ職場体験
昨日と一昨日の2日間、介護職の職場体験に行って来ました。TOKYO介護チャレンジ職場体験。略して「かいチャレ」。
1日4~8時間、実際に介護施設に行って職場体験ができ、しかも1日5,000円の支援金が支給される。介護職への転職を考えている私としては願ったり叶ったりの企画です。
「1施設(最大3施設)につき5日まで可能」ということで、早速、市内にある特別養護老人ホームに応募しました。特に1日目は大変緊張しましたが、本当に有意義でした。
ただし、「体験」と言っても無資格状態の私ですので、移動など直接利用者さんに触れるような仕事はできませんので、基本は「見学」ですが、食事介助や傾聴、ちょっとした清掃は実際に行いました。
職場体験開始 いきなりの洗礼 排泄介助
朝9時、朝礼が終わって担当の職員さんに付き、いよいよ介護職としての業務開始です。そして、最初にして早速、介護職の洗礼?・・が始まりました。排泄介助です。簡単に言えば利用者さんがあてているオムツの交換です。
ディスポとよばれる手袋を装着して行いますが、ほぼ排便ありの状態です。大量でオムツから漏れ出している場合もあります。マスクはしていますが、当然、強いニオイを感じます。
こういうニオイは大丈夫ですか?
1日お世話になる職場体験案内担当のIさんから聞かれました。
「職場体験一発目からいきなり・・」という感じはありましたが、これは想定の範囲内で、私の子供が赤ん坊の頃のオムツ交換や母親の介護をしていた時のオムツ交換の経験が役立った感じで、特に大きな抵抗はありませんでした。
しかしながら、横たわったままの利用者さんに声をかけながら身体を左右に向かせ、陰部をきれいにし、新しいオムツをあて、汚れたオムツや手ぬぐいやディスポを振り分けて処分するなど、「介護のプロ」としての手際がたくさん見学できて勉強になりました。
体験して初めて実感 利用者さんへの声掛け
排泄介助が終わった後、「うん、この調子で行ける」と思った矢先、思わぬところで戸惑いを感じたことがありました。それは「声掛け」でした。
排泄介助の時は、ニオイなどに気を取られていましたが、Iさんは常に利用者さんへ声掛けをされていました。利用者さんへの水分提供の時もや昼食時の食事介助の時も。
そうですよね。そりゃ必要ですよね。介護士さんたちの仕事相手は「人」ですから。「〇〇介助」はあくまで技術であって、その技術を用いて利用者さんたちの生活のお手伝いをするためには利用者さんとのコミュニケーションが必要です。「介助の土台になるのはコミュニケーション」と悟りました。
他業種から介護職に転職する場合は、この部分(利用者さんへの声掛けを自発的に行うことの重要性)を考慮した方がいいのかな・・と個人的には思いました。そして、私自身もそれほどコミュニケーション能力に自信はありませんでしたが、現職で教員や広報・営業職に従事していた頃の経験が役立った感じでした。
戸惑いから成功体験へ できることをやってみた
「〇〇さんの食事見てあげてください」とIさんに言われ、その瞬間は戸惑いましたが、Iさんの見よう見まねで会話の難しい利用者Sさんに声掛けしながらの食事介助・・初めての食事介助を何とかやり抜きました。
まだ1回目でしたが、根拠のない自信と、一応、成功体験と呼んでいいだろう少しの喜びを経験することができ、こちらも大変有意義でした。「声掛け」に対する不安感も大幅に減り、どんどん次の経験を積みたいという意欲が沸いて来ました。
食事介助終了後は自身の昼休み、1時間の昼休みでした。これは施設によるものかも知れませんが、単純に私自身が「職場体験者」だったかも知れませんが、職員の方々が業務時間を大変しっかり守られているように見受けました。私の現職の「残業至上主義」みたいな昔気質の職場とは全く違う雰囲気だったのが少々驚きでしたが、どう考えてもこちらの施設の考え方の方が進んでいると感じました。
入浴介助の土台とリフトの重要な役割
昼休み後は入浴介助。さすがに実地はできないので、頭を洗ってドライヤーで乾かすなどお手伝いさせていただきました。長く利用者の家族として介護業界の方と関わって来ましたが、入浴の場面は見たことがなかったので、こちらも大変勉強になりました。
入浴介助リフトを使えば寝たきりの使用者さんも安心して入浴ができるんです。すばらしい技術だと思いました。
ただ、すばらしいリフトを使用する場面でも、介護士が絶対的に必要であることを実感しました。もちろん、ストレッチャーからリフトへの移動や利用者さんを洗って差し上げることはもちろんですが、少なからずリフトそのものや、リフトが動くことを怖がる利用者さんがいます。
時には大声で抵抗する方も・・。このような方々に常に声掛けしてなだめながら安心していただきながら身体を洗って湯船に浸かって温まっていただく。ここにも「声掛け・コミュニケーション」という土台が基礎になっていることを改めて実感しました。
介護職の意義は利用者さんの尊厳を守る
そんなこんなで2日間があっという間に終わり、緊張もあってか、大変疲れたのですが、大変有意義に過ごすことができました。
もちろん「楽しい」とだけ言う事はできませんが、「職場体験に行ったら、現実を知って嫌になってしまうのではないか」という不安は払拭され、介護職への転職希望が改めて明確になった2日間でした。良い意味で吹っ切れました。
職場体験は「1施設(最大3施設まで)につき5日」まで可能なので、施設の方々にはご迷惑をかけてしまって申し訳ないのですが、年明けに残りの3日もお願いしたいと思っています。加えて、他の施設(残り2施設)もどんどん体験していきたいと思っています。
そして、職場体験を行ってみて改めて感じました。
「介護の仕事は意義深い」とは多くの方が仰います。
これは「利用者さんの生活をお手伝いする」だけではなく「利用者さんの尊厳を守る」とい部分が大きいと、排泄介助、食事介助、入浴介助の実際を体験してみて改めて感じました。
これらを「家族の絆」「家族愛」という括りだけで、家族が「介護を必要とされる方の尊厳を維持しながら」行うことが可能なのだろうか。
できる人もいると思いますが、私は自身の経験から想像するに、ほとんどの方はできないと思います。ましてや自身の仕事を抱えながらであれば不可能。
介護職は「必要で意義深い」のみならず、もはや「不可欠」であることを今回の職場体験で実感しました。






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